FRBのパウエル議長が講演し、米国経済の強さと労働市場が継続するならば漸進的な金利引き上げを行うという中央銀行の計画を強調したことにより、金価格は金曜日に価格が上昇して取引された。
ニューヨーク商品取引所のComex部門での12月限金先物は土曜の00:47現在で20.20ドル(1.69%)上昇し、トロイオンスあたり1,214.20となった。
パウエル議長の講演では、FRBの2%インフレ目標を上回る加速の明確な兆候はなく、景気の過熱リスクが上昇していないようだと指摘した。
「直近のFOMCの声明が示すように、所得と雇用の大幅な伸びが続くならば、フェデラル・ファンドの目標範囲のさらなる段階的な上昇が適切と思われる」と結論づけた。
投資家は、議長の発言からよりハト派の印象を受けた。インフレ圧力の不足を示唆し、現在の強い経済と労働市場が継続するならば漸進的な利上げを行うが、より積極的な引き締めの必要性は認めなかった。
金利がより高くなると、利回りのよい金融商品に需要が流れるため、金利のつかない金の需要を減らす傾向がある。また、議長の発言は米ドルの下落を拡大させ、外貨保有者にとって貴金属の需要が増している。
他の金属取引では、銀先物は1トロイオンスあたり14.815ドルで1.88%上昇した。
プラチナ は2.03%上昇して794.20ドルであったのに対し、パラジウム は2.28%上昇して932.00ドルとなった。銅は2.05%上昇し、ポンドあたり2.709ドル。