金価格は先週1週間上昇していたが、月曜日はアジア市場で横ばいで推移している。
ここ数週間における米国と中国間の貿易戦争の脅威や、トルコリラやアルゼンチンペソなど様々な新興市場における通貨危機の進行などの要因により、安全な避難先資産である金の需要が高まっている。
ニューヨーク・マーカンタイル取引所のコメックス部門では、12月限金先物は午前10時42分に1オンスあたり1,199.90ドルで0.04%ほどの下落。
金先物は、8月18日に18ヶ月ぶりの安値をつけて以降、1,200ドル近辺で推移し続けているが、理由としては引き続いての米国株の強気相場とドルの上昇を投資家たちが想定しているからだろう。
金価格は米国の強い雇用統計を受けて先週わずかに下落している。しかし、金は過去数週間にわたり価格をサポートするいくつかの事象が出てきており、新興市場通貨のボラティリティの高さは金需要の上昇に一役買っている。
JPモルガン・チェース(NYSE: JPM)の調査によると、新興市場通貨は2016年2月以来の最高のボラティリティを示している。
先週、金の購入はアジアを中心にスピードを上げており、特にインドではフェスティバルの時期にお祝いとして人気の高い金の価格は高水準で推移している。
中国とインドは金の第一位と第二位の消費国。インドでは金先物市場が金曜日に2カ月ぶりのピークを迎えた。インドでの金の需要は、米ドルに対して過去最低水準で取引されているルピーの下落も相まって高まっている。