トレーダーが今週水曜発表のアメリカのインフレデータの結果待ちとなっており、月曜日の金価格はほとんど変化がなかった。その一方でドルは徐々に上昇した。
水曜日のパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の演説は、米国と世界の経済的な問題について言及すると思われ、非常に注目を集めている。
FRBは今月始めに、12月に利上げを行うことを示唆していた。
債券と米国債の利回りの上昇は、通常、金利のない金価格を下落させるが、ドルを上昇させる傾向がある。
ニューヨーク・マーカンタイル取引所のコメックス部門の12月限金先物は午後7時21分時点で0.07%上昇し、1トロイオンス当たり1,207.2ドルで取引されている。米ドルインデックスは0.59%上昇し、97.30となった。ドルインデックスは4週連続で上昇し、先週は0.4%上昇した。
「米ドルインデックスは、先週常に安定していて、中間選挙の結果を受け上昇している。今後は、イタリア予算やブレグジットなどの進展具合によって決まるだろう」とシンガポール銀行の通貨ストラテジスト、Sim Moh Siong氏は述べた。