火曜日のアジア市場での金価格は前日の1ヵ月ぶりの高値の後、下落した。ニューヨーク商品取引所の 金先物は午後3時18分時点で0.28%下落し1オンスあたり1,325.45ドルとなっている。
本日の金価格の下落は、株式市場やその他のリスク資産が前日の急落から反騰したのが理由だ。
月曜日に米国の3カ月物と10年物の国債利回りが米国の景気後退への懸念によって逆転した後、金価格は上昇し最高値は1,330.75ドルとなっていた。
金は、株式などのリスク資産とは逆方向に動く安全資産として広く知られている。
テキサス州アディソンのDillon Gage Metalsの副社長であるWalter Pehowich氏は次のように述べている。「ブレグジットの不透明感、米国の経済成長の低下に対する新たな懸念、過度に慎重なFRB、米中貿易協議の不確実性により、リスク回避の投資家は自社のポートフォリオを多様化させるようになっています」。
月曜日にメイ首相からブレグジットの管理を議会へ引き継ぐことを下院で329対302で可決した後もブレグジットの不透明感は続いている。
一方、市場は米中貿易協議の次なるニュースを待っている。中国と米国の閣僚は今週末、北京で貿易協議のために再び集まる予定だ。