ファーウェイへの制裁が一部猶予されたことで米中貿易戦争の緊張は一旦は落ち着きを見せている。株式市場が反騰する一方で、金価格は下落している。
日本時間21日午後4時13分時点で、6月限金先物は0.17%安の1275.15ドルを付けている。
米商務省は、ファーウェイ製品に用いられる米製品の輸出規制について少なくとも90日間の猶予を認めると発表した。
OCBC Treasury Researchのアナリストは「米当局がファーウェイ関連企業に対し制裁までに90日の猶予を与えると発表したのち、米中間の緊張は緩和されつつある」と記した。
米中貿易戦争に対し、金は経済・政治の混乱に対する安全資産として保有されてきた。
上海総合指数と深セン総合指数はそれぞれ1.23%高、1.92%高。
また、ミシガン大学が17日に発表した5月米消費者信頼感指数(速報値)が15年ぶりの高水準に達したことで米ドル価格が上昇し、金は下げ圧力を受けた。