OPECの協調減産延長を受けて、3日の原油価格は上昇している。
3日午後6時21分時点で WTI原油先物は、0.75 %高の56.66。ブレント原油先物は、0.79%高の62.89。
OPECプラスは、2日ウィーンで行われた総会で日量120万バレルの協調減産を9ヶ月延期することに全会一致で合意した。
協調減産延期を受けて3日の原油価格は上昇したが、INGのアナリストは「協調減産の合意は最低限のもので、不十分である。原油価格上昇にはさらなる減産が必要だ」と強調した。
米石油協会(API)の報告によると、米石油在庫は先週500万バレル減少し、予想の300万バレル減を上回った。
米中貿易戦争に関しては、ドナルド・トランプ米大統領と中国の習近平国家主席は協議再開と相互の製品への追加関税を延期することで合意した。
だがピーター・ナヴァロ大統領補佐官(通商担当)が貿易協議は「時間を要するだろう」と述べたように、合意の可能性は別問題に思われる。
BKアセットマネジメントのストラテジストであるキャシー・リアン氏は、停戦は貿易協定と同義ではないと強調した。
「中国に対する関税が減税されるか廃止されるまで、世界第2位の経済は深刻な経済危機に直面する」