米原油在庫量が減少する中、24日の原油価格は上昇している。中東情勢に対する根強い懸念も、原油市場にとって好材料となっている。
日本時間午後5時57分におけるWTI原油先物は0.55%高の57.08ドル、ブレント原油は0.30%高の64.02となっている。
米石油協会(API)によると、先週の米原油在庫量は1100万バレル減の4億4900万バレルとなった。これはアナリスト予想の400万バレル減を大きく上回っている。
本日発表の米エネルギー情報局(EIA)による米原油在庫量は、401万バレル減となることが予想されている。
他方、トランプ米大統領は18日、米海軍の艦船がペルシャ湾のホルムズ海峡でイランの無人偵察機を撃墜したと明らかにした。一方、イランは無人機墜落についての情報はないと述べた。
ケネス・マッケンジー司令官はCBSの取材に対して「一機撃墜したことは確かであるが、もしかしたら二機撃墜していたかもしれない」と語った。
19日にイランが英タンカーを拿捕したことを受け、中東情勢は緊迫化している。このことを背景に、今週の原油価格は値を上げて取引されている。
他方、CNBCによると7月26日から8月1日の間、通商合意に向けて米高官が北京を訪問するとのこと。
また、米国は通商合意に法的拘束力を持たせるために、関税の引き下げを検討しているとCNBCは報じた。