欧州市場サマリー（16日）

　　　　　　　　　　　　　　1443GMT　　 　15日　

ユーロ／ドル 　　 1.3653 　　1.3598

ドル／円 　　　　 90.100 　　89.980

ユーロ／円 123.02 　　122.38

　　　　　　　　　　　　　　16日終値 　 　 前営業日終値

株　ＦＴ１００ 　5244.06（＋76.59） 5167.47

　　クセトラＤＡＸ　　　 5592.12（＋81.02） 　5511.10

金　現物午後値決め 　 1115.25 　　　 1098.25

　　　　　　　　　　　　 先物 　　 現物利回り

３カ月物ユーロ(３月限)　 99.325 (＋0.000)　　0.300(0.306)

独連邦債２年物 0.975(0.984)

独連邦債１０年物(３月限) 123.57 (＋0.20) 3.187(3.199)

独連邦債３０年物 　 3.946(3.937)

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　＜為替＞ ユーロ／ドルが上昇。過去数週間でユーロが売られ過ぎていたとの見方が広

がった。ただ、欧州連合（ＥＵ）財務相理事会の結果が待たれる中、ギリシャの債務問題

が迅速に解決するか不透明感があることから、上げ幅は限定的となった。

　＜株式＞　ロンドン株式市場は続伸。バークレイズの予想を上回る通期決算が

銀行株全体を押し上げた。石油・鉱山株も堅調な商品価格を手がかりに上昇した。

　バークレイズは６．８％高。０９年通期の税引き前利益は１１６億ポンド（１８２億ド

ル）と、市場予想を上回った。投資銀行部門の業績が寄与した。

　ロイズ・バンキング・グループは４．７％高、ロイヤル・バンク・オブ・スコ

ットランド（ＲＢＳ）は５．３％高。両行は来週に業績発表を控えている。

　ＲＢＳは、商品取引合弁会社ＲＢＳセンプラの米国外資産を約１７億ドルで米銀大手

ＪＰモルガン・チェースに売却する方針を明らかにした。

　ＨＳＢＣは１．６％高、スタンダード・チャータードは２．５％高。

　米指標では、２月のニューヨーク州製造業業況指数が１０月以来の高水準となり、在庫

指数が大きく改善した。

　これを受け、ドル安を背景に金属・原油価格が上昇し、コモディティ（商品）株を押し

上げた。

　鉱山株ではユーラシアン・ナチュラル・リソーシズ、ベダンタ・リソーシズ

、ランドゴールド・リソーシズ、フレスニロが３．９─５．２％

上昇した。

　アングロ・アメリカンは３．８％高。フランス・ドイツ・ポーランド・チェコ

で展開する傘下ターマックの建設事業売却を発表した。

　ＢＨＰビリトンは３．１％高。ＩＮＧによる投資判断引き上げを好感した。リ

オ・ティントもＩＮＧによる目標株価引き上げを手がかりに２．５％上昇した。

　石油株ではロイヤル・ダッチ・シェル、ＢＰ、ＢＧグループが

１．６─２．２％高。

　欧州株式市場は続伸。好調な決算を発表したバークレイズが銀行株の上げを主

導した。原油・金属価格の上昇に伴い商品（コモディティ）株も買い優勢となった。

　ＦＴＳＥユーロファースト３００種指数<.FTEU3>は１０．３４ポイント（１．０４％）

高の１００２．１０。

　ＤＪユーロＳＴＯＸＸ５０種指数<.STOXX50E>は３６．９４ポイント（１．３８％）高

の２７２０．７７。

　銀行株が指数を押し上げた。バークレイズは６．８％高と急伸。２００９年通期利益が

予想を上回り、１０年についても好調なスタートを切ったとの認識を示した。

　ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド（ＲＢＳ）は５．３％高。ＲＢＳと

センプラ・エナジーとの合弁会社である商品取引のＲＢＳセンプラをＪＰモルガ

ンが現金約１７億ドルで買収すると明らかにしたことを好感した。

　１７日に決算発表を控えたＢＮＰパリバも２．８％上昇。

　クレディ・スイス、ドイツ銀行、ＨＳＢＣ、ロイズ・バ

ンキング・グループ、ソシエテ・ジェネラルは１．６―４．７％高。

　この日発表された２月のニューヨーク州製造業業況指数は前月から上昇し１０月以来の

高水準となった。金属相場が上昇し銅価格は３％超値上がりした。

　これを受けてアングロ・アメリカン、アントファガスタ、ＢＨＰビリ

トン、エクストラータ、ベダンタ・リソーシズが３．１―５．２

％高となった。

　＜ユーロ圏債券＞　ギリシャ国債と独連邦債の利回り格差が引き続き拡大した。ギリシ

ャの財政赤字削減に対する欧州連合（ＥＵ）側の要求が十分かどうかをめぐり、投資家の

間で懐疑的な見方が根強かった。

　ＥＵ財務相理事会はこの日、ギリシャに対し財政赤字削減に向けた「緊急対策」を５月

１５日までに実施するよう求めた。

　ギリシャ国債と独連邦債の１０年物利回り格差は一時３３９ベ

ーシスポイント（ｂｐ）に拡大。その後３２１ｂｐ近辺で推移した。前日清算値時点では

３０５ｂｐだった。

　ポルトガル国債と独連邦債の利回り格差も拡大した。

　英ヘッジファンド、バルマン・インベストメント・マネジメントのマネジングパートナ

ー、ニック・バルマン氏は「ギリシャへの単なるリップサービスだけでは十分でないとい

うのが現状だ。一定の金融支援が実行される必要がある」と語った。

　安全資産として短期債を買う動きから、独連邦債２年物利回りは引き続き１％を下回る

水準で推移した。

　１７１８ＧＭＴ時点で、独連邦債先物３月限は１２３．３７とほぼ変わらず。

清算値は１２３．３８。

　独連邦債１０年物利回りは０．９ｂｐ上昇の３．２０６％。独連邦債２年

物利回りは０．６ｂｐ上昇し０．９８８％。

　ＣＭＡデータビジョンによると、ギリシャ国債の保証料は１０００万ユーロ当たり

３６万９０００ユーロ、前日ニューヨーク市場終値時点の３５万４３００ユーロから上昇

した。ポルトガルとスペインの保証料も増加した。

　一方、この日行われたアイルランドの４年物および１０年物国債入札は底堅い需要がみ

られたという。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［東京　１７日　ロイター］