*この記事は20日に配信しました。
1630GMT 18日
ユーロ/ドル
ドル/円
ユーロ/円
19日終値 前営業日終値
株 FT100 5358.17(+33.08) 5325.09
クセトラDAX 5722.05(+41.64) 5680.41
金 現物午後値決め 1112.75 1118.00
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(3月限) 99.325 (‐0.005) 0.280(0.295)
独連邦債2年物 1.011(0.999)
独連邦債10年物(3月限) 122.66 (‐0.34) 3.283(3.245)
独連邦債30年物 4.018(3.985)
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<為替> ドルが全般的に上昇し、主要通貨バスケットに対し8カ月ぶり高値をつけて
いる。前日の米連邦準備理事会(FRB)による公定歩合引き上げを受けた動き。
<株式> ロンドン株式市場は5日続伸。鉱山株が軟調となるなか、金融やエネルギー
株、ディフェンシブ銘柄に買いが入り、相場全体を押し上げた。
FT100種総合株価指数<.FTSE>は終値で1カ月ぶり高値をつけた。週間では4.2
%値上がりし、昨年7月以来の好成績となった。
米連邦準備理事会(FRB)が前日、公定歩合の引き上げに踏み切るなか、米国市場は
当初売りが先行していたが、その後プラスに転じたことでロンドン市場を支えたという。
ワイタン・インベストメント・トラストのアンドリュー・ベル最高経営責任者(CEO)
は、FRBの措置に対し市場は冷静に反応したと指摘。「当局が緊急措置から脱却しつつ
ある様子がうかがえることについて、市場は正常化への戻りとして前向きにとらえている
ようだ」と述べた。
リスク選好が若干増すなか金融株がしっかり。バークレイズ
・オブ・スコットランド(RBS)
原油価格が80ドルに迫るなかエネルギー株も上昇。BP
シェル
こうしたなか、ドル高やFRBの措置を背景に金属価格が軟調となったことで、鉱山株
はさえない動きとなった。フレスニロ
アントファガスタ
安。同社の通期決算は51%の1株減益となり、配当は見送られた。
欧州株式市場は5日続伸し、主要株価指数は約3週間ぶり高値で終了した。1月の
米消費者物価指数の伸びが予想を下回ったことや、米連邦準備理事会(FRB)当局者発
言を受け、FRBが低金利政策を終了させるとの観測が和らいだ。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は4.39ポイント(0.43%)上
昇し、2月2日以来の高値となる1026.05で引けた。週間では4%高となり、
2009年7月下旬以来の好成績となった。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>終値は15.07ポイント(0.54%)
高の2793.37。
米FRBは前日、銀行などに貸し出す際の金利である公定歩合を19日付で0.5%か
ら0.75%に引き上げると発表。しかしその後、公定歩合の引き上げがより広範な金融
引き締めの前触れになるとの観測を和らげる発言がFRB高官から相次いだ。
こうしたなか、銀行株が上昇に転じた。バークレイズ
シエテ・ジェネラル
─1.9%高で引けた。
食品関連株も上昇。ネスレ
09年の業績が予想を上回ったと発表し、10年の基調的売上高が増加するとの予想を示
したことで2.4%上昇、セクター全体を引っ張った。ダノン
ッド・ブリティッシュ・フーズ
一方で鉱山関連株は下落。米FRBの公定歩合引き上げを受け、米ドルが通貨バスケッ
トに対し8カ月ぶりの高値に上昇。これを受け金属価格が下落したことが嫌気された。ユ
ーラシアン・ナチュラル・リソーシズ
落して終了した。
<ユーロ圏債券> 独連邦債をはじめユーロ圏の主要国債券利回りが上昇した。米連邦
準備理事会(FRB)が前日公定歩合を引き上げたことで、予想よりも早い時期に利上げ
が実施されるとの見方が広がった。
独連邦債2年物
した。その後は前日比1.5ベーシスポイント(bp)上昇の1.013%。
FRBは18日、公定歩合を0.75%に引き上げると発表。19日から実施された。
FRBによる金利変更は2008年12月以来。
RIAのストラテジスト、ニック・スタンメンコビッチ氏は「市場はこれほど早い時期
の公定歩合引き上げは予想していなかったため、短期ゾーンに売りが出た」と述べた。
独連邦債10年物
来の高水準をつけた。
FRBが予想よりも早く金融政策の正常化に動く可能性がある兆候は、景気見通しが世
界的に明るいことを示唆し、リスク選好の動きを後押しした。これにより長期債が圧迫さ
れた、とアナリストは指摘する。
ユーロ圏周辺国債が独連邦債をアウトパフォームし、10年物の利回り格差は大幅に縮
小した。
RBCキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、リチャード・マクガイヤー氏は
「周辺国債の(独連邦債との)利回り格差縮小は、独連邦債を支えてきた逃避買いを圧迫
している」と述べた。
10年物の独連邦債とギリシャ国債との利回り格差は約16bp縮小し315bp。ス
ペイン国債との利回り格差も最大5bp縮小し、11日以来の低水準となる74bp。ポ
ルトガル国債も7bp縮小し、1月下旬以来の低水準となる109bp。
1615GMT時点で、独連邦債先物3月限
122.66。
[東京 20日 ロイター]