[シンガポール 1日 ロイター] - サウジアラビア国営会社サウジアラムコが中国の独立系製油会社、浙江石油化工に行っている原油供給は10月中に通常通りに戻る見通しだ。親会社である浙江栄盛集団の関係者が明らかにした。9月には、アラムコ石油施設への攻撃で、わずかな供給混乱が見られた。
浙江石油化工の製油所に原油調達を行うトレーディング部門幹部はロイターに対し、「9月に調整があったが、10月のオペレーションは通常通りとなるだろう」と述べた。
また別の関係者によると、浙江石油化工は9月にアラブ・ライト原油(100万バレル)をアラブ・ヘビー原油へ代替した。また、大型タンカー1隻への荷積み作業で2─3日の遅れが出たという。
一方10月については、アラムコは要望に沿った量とグレードの原油供給を行うとしている。 浙江石油化工は処理能力が日量40万バレルの製油所を運営。アラムコと、最大日量17万バレルの原油供給契約を結んでいる。