[ソチ(ロシア) 23日 ロイター] - ロシアのノバク・エネルギー相は23日、協調減産の条件変更に関する正式な提案は出されていないと述べた。
これに先立ち、関係筋はロイターに対し、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が12月の会合で、協調減産の拡大を検討するとの見通しを示していた。[nL3N2774HD]
同相は黒海沿岸のリゾート地ソチで記者団に「合意条件の変更に関する正式な提案は誰からも出されていない」とし、すべての参加国が現在の合意条件を「完全に」履行すべきだと述べた。
OPECプラスは今年1月から日量120万バレルの協調減産を実施している。現在の減産合意の実施期間は来年3月までとなっており、参加国は12月5─6日に開く会合で今後の方針を決める。
同相は「引き続き市場の状況を注視する」と発言。合意条件が変更される可能性はあるが、そのためには「良い予測が必要だ。状況を注視し、予測を立てる」と述べた。