[ボストン 24日 ロイター] - 米マサチューセッツ州は24日、石油大手エクソンモービルが気候変動における化石燃料の役割について、長年にわたって投資家や消費者に誤解を与えていたとし、同社を提訴した。
ボストンの裁判所で行われた訴訟では、同州は気候変動による事業リスクに関し、エクソンが投資家に組織的に誤解を与えていたと主張。また、気候変動を発生させる化石燃料の役割について、自動車ドライバーなど他の消費者を欺いたと訴えた。
マサチューセッツ州のヒーリー司法長官(民主党)とニューヨーク州司法長官は、気候変動の影響を緩和するために化石燃料燃焼を縮小しなければならないとエクソン社内の専門家が判断したとする2015年の報道を受け、同社に対する調査を開始した。
エクソン側は、不正行為を否定。気候変動増大リスクに対応する確固とした体制を整えていると反論している。