[ウェリントン 4日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)は4日、中国と過去3年にわたり協議してきた自由貿易協定(FTA)の見直しで合意したと発表した。
外務貿易省は声明で、見直しにより中国への輸出が容易になり、輸出に伴うコンプライアンス(法令順守)費用が大幅に削減されると指摘した。
具体的には、ほぼすべてのNZ産木材・紙製品が向こう10年間、中国市場への優先的なアクセスを認められる。
環境保護の促進に関する中国側の確約なども盛り込まれた。
アーダーン首相はタイで中国の李克強首相と会談した後に声明を発表し、「この見直しにより、NZ中国FTAは中国が他国と結んでいる貿易協定の中で最も優れたものであり続ける」との見方を示した。
NZは2008年に先進国の中で始めて中国とFTAを締結した。
外務貿易省によると、見直しの内容は今後法的手続きを経て、2020年初めに署名される見通し。