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IAEA特別理事会、イランの査察官拘束に批判相次ぐ

発行済 2019-11-08 08:52
更新済 2019-11-08 08:56
IAEA特別理事会、イランの査察官拘束に批判相次ぐ

[ウィーン 7日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)は7日、イラン核問題を巡る特別理事会を開いた。各国からは、イランが前週、IAEA査察官を国内に拘束し、一時出国を認めなかったことについて、批判が相次いだ。

ロイターは6日、イランがIAEAの査察官を拘束し、出国に必要な書類を没収したと報じた。2015年にイランが欧米などと核合意を結んだ後、査察官の活動がこのような形で妨害を受けるのは初めてとみられる。イランは6日、中部ナタンズの核関連施設に査察官が立ち入ることを禁止したことを確認している。

米国のアメリカのウォルコット大使は、査察官の拘束はイランによる「悪意ある挑発」だと指摘。IAEAも受け入れ難い行為だと強く批判した。

欧州連合(EU)も声明で深い懸念を表明し「この問題が解決され、こうしたことが今後、起きないようイランに求める」と述べた。

これに対してイランのガリババディ大使は記者団に、この査察官は爆発物探知機の検査で「反応」があったが、査察官が化粧室を利用した後に再度行ったテストでは「反応」がなかったと説明。このため詳しく調べることになったとしている。

イランは理事会で、この件を詳しく説明したリポートを加盟国に配布した。ロイターが入手したこのリポートによると、化粧室から不審な物が発見されたという。この査察官は10月30日にイランを出国した。

ガリババディ氏は、この査察官を指定査察官リストから外すよう求めたと明らかにし「何か疑わしい物が、この件に関係していたことは間違いない」と強調した。

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