[北京 8日 ロイター] - 中国工業情報省は8日、2019年のレアアース(希土類)生産枠を13万2000トンとし、昨年の12万トンから10%引き上げた。引き上げは2年連続で、中国のレアアース業界団体、中国稀土行業協会によると過去最高とみられる。
金属市場調査会社ロスキルのデビッド・メリマン氏は「中国が自国の生産拡大能力を示すことで米州や欧州連合(EU)、オーストラリアでのレアアース開発に圧力を加えている」ようにみえるが、実際のところは中国国内のサプライチェーン(供給網)が関係していると述べた。
中国税関総署が先週発表した10月のレアアース輸出は前月比1.9%増の3639トンだった。