[リアド/ロンドン 29日 ロイター] - サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコの新規株式公開(IPO)は、個人・機関投資家からの注文が公開・売り出し株数を上回る応募超過になっているが、応募倍率は1.7倍程度でさほど過熱感はないという。幹事行のサンバ・キャピタルが29日明らかにした。
個人・機関投資家からの応募額は29日時点で443億ドルに到達した。サウジアラムコは発行済み株式の1.5%に相当する約30億株を公開する予定で、IPOを通じて960億リヤル(256億ドル)以上の資金調達を目指す。実現すれば過去最大級のIPOとなるほか、サウジアラムコの企業価値は1兆7000億ドル相当に膨らむ。
個人投資家の応募は28日締め切られ、474億リヤル(126億4000万ドル)の応募があった。応募倍率は約1.5倍。また機関投資家の応募額はこれまでに1188億6000万リヤル(317億ドル)。応募は来週4日に締め切られる。