[シンガポール/北京 14日 ロイター] - 中国の原油輸入は2019年に前年比9.5%増加し、17年連続で過去最高を更新した。同年に建設された新たな製油所からの需要に支援された。
中国税関総署のデータによると、19年の原油輸入は5億0600万トン。ロイターの試算では日量1012万バレルに相当する。
リフィニティブのEIKONの税関データによると、原油輸入は2003年以降、毎年記録を更新している。
中国税関総署のデータによると、12月の原油輸入は4576万トンだった。ロイターの試算によると、日量換算では1078万バレルで、月間で過去最高を記録した11月の同1113万バレルに次ぐ高水準となった。
12月は民間製油業者が19年分の輸入枠を使い切ろうとしたほか、1月下旬の春節(旧正月)を控えて国有業者が在庫を積み増した。
FGEの石油コンサルタント、Chen Jiyao氏は、2件の大型プロジェクトを含む中国の独立系製油業者が年末を前に輸入枠の最大利用に向け購入を拡大したと指摘した。
一方、同氏によると、運賃の上昇を背景に日和見的な購入を手控えたとみられる国有業者の12月の輸入はやや減少した。
2019年は民間化学大手による製油業界への参入が加速した。
12月の中国の天然ガス輸入は945万トンで、月間の輸入量としては過去3番目の規模となった。19年の輸入は6.9%増の9656万トンだった。18年の31.9%増から伸びが鈍化した。
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