[東京 20日 ロイター] - アジア時間の原油先物価格は急伸。リビアの2つの主要油田が反政府勢力によるパイプライン封鎖で操業停止に追い込まれ、同国の原油生産量が大幅に減少する見通しとなったことから、供給ひっ迫の思惑で買われている。
0109GMT(日本時間午前10時09分)時点で、北海ブレント先物 (LCOc1)は0.75ドル(1.2%)高の1バレル=65.60ドル。一時は66.00ドルと、1月9日以来の高値を付けた。
米WTI先物 (CLc1)は0.60ドル(1%)高の59.14ドル。一時は1月10日以来の高値である59.73ドルに上昇した。
内戦による分裂状態が続くリビアで、リビア国営石油会社(NOC)は19日、シラージュ暫定政権と対立する有力軍事組織「リビア国民軍(LNA)」に属する勢力が、パイプラインを閉鎖したため、南西部の2つの主要油田が操業停止に追い込まれたと明らかにした。[nL4N29O0YJ]
NOCの広報担当は、パイプライン封鎖による輸出停止が長引けば、貯蔵タンクが数日で満杯になり、生産は日量7万2000バレルに落ち込むとの見通しを示した。最近の生産量は同120万バレルだった。