[シンガポール 21日 ロイター] - 原油先物価格は21日、上昇している。リビアの2つの主要油田が反政府勢力によるパイプライン封鎖で稼働停止に追い込まれたことや、イラクで抗議デモが激化していることを受け、需給ひっ迫懸念が高まっている。
0101GMT(日本時間午前10時1分)時点で、ブレント先物価格 (LCOc1)は0.11ドル(0.2%)高の1バレル=65.31ドル。
米WTI (CLc1)は0.20ドル(0.3%)高の58.74ドル。
内戦による分裂状態が続くリビアで、リビア国営石油会社(NOC)は19日、シラージュ暫定政権と対立する有力軍事組織「リビア国民軍(LNA)」に属する勢力が、パイプラインを閉鎖したため、南西部の2つの主要油田が操業停止に追い込まれたと明らかにした。
原油トレーダーに送られた文書をロイターが確認したところ、NOCは主要油田である、シャララ油田とエルフィール油田からの原油荷積み作業に不可抗力条項を発動した。
NOCのスポークスマンによると、輸出停止が長期化すれば、生産は日量7万2000バレルに減少する。最近のリビアの産油量は日量120万バレル程度。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200121T020902+0000