[東京 1日 ロイター] - アジア時間の原油先物は前日に続き上昇。米原油在庫が予想ほど増加しなかったことや、石油輸出国機構(OPEC)など主要産油国が合意した減産の開始に支援されている。
0013GMT(日本時間午前9時13分)時点で、北海ブレント先物7月限 (LCOc1)は1.10ドル(4.2%)高の1バレル=27.58ドル。7月限は期近物として1日に取引が始まった。前日30日は期日を迎えた6月限が12%上昇していた。
米WTI原油先物6月限 (CLc1)は1.37ドル(7.3%)高の1バレル=20.21ドル。前日は25%値上がりしていた。
アクシコープのチーフ市場ストラテジスト、スティーブン・イネス氏は「在庫や製品需要のデータは米市場が底打ちしつつあることを2週連続で示している」と指摘した。
米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が今週公表した週間石油在庫統計によると、米原油在庫は前週比900万バレル増の5億2760万バレルと、ロイターがまとめたアナリスト予想(1060万バレル増)ほど増加しなかった。
この日はまた、新型コロナウイルス感染拡大による影響で打撃を受けた原油価格を支えるため、OPECとロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」が合意した減産が正式にスタートする。
イネス氏は「OPECプラスの減産が1日に始まることから、短期的な供給の状況はピークを打ったとみられる」と語った。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200501T025140+0000