[東京 19日 ロイター] - アジア時間の原油先物は4営業日続伸。産油国が減産合意を順守していることが示されたほか、多くの国が新型コロナウイルスの感染拡大を受けて導入した制限措置の緩和を進める中、需要回復への期待が高まっている。
0033GMT(日本時間午前9時33分)時点で、北海ブレント先物 (LCOc1)は0.85ドル(2.4%)高の1バレル=35.66ドル。一時は4月9日以来の高値を付けた。
米WTI原油先物 (CLc1)は1.30ドル(4.1%)高の33.12ドル。3月16日以来の高値を付ける場面もあった。
WTI先物6月限は19日に期日を迎えるが、原油需要が回復の兆しを示す中、5月限の期日直前に記録したマイナス価格への急落が再び起きる兆候は見られない。
石油輸出国機構(OPEC)にロシアなど非加盟産油国を加えた「OPECプラス」が減産合意を順守していることを示す調査結果も、相場の支援材料となっている。
調査会社の調べによると、OPECプラスのメンバーは5月前半に原油輸出を大幅に削減しており、減産合意の順守状況が順調であることが示された。
米国の産油量減少も価格を下支えしている。米エネルギー情報局(EIA)は6月の国内主要シェール層(7カ所)からの原油生産量について、前月比で日量19万7000バレル減少し、2018年8月以来の低水準になるとの見通しを示した。