[ソウル 5日 ロイター] - 原油先物は5日、小幅上昇している。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が、現行の協調減産延長で合意できるかどうかに注目が集まっている。
0419GMT(日本時間午後1時19分)時点で、北海ブレント先物 (LCOc1)は、0.20ドル(0.5%)高の1バレル=40.19ドル。米WTI先物 (CLc1)は0.08ドル(0.2%)高の37.49ドル。
週間では、6週連続の上げとなる見通し。WTIは6%近く、北海ブレントは約14%上昇している。
アルジェリアのアンナハルTVが5日、OPEC筋の話として伝えたところによると、OPECプラスは6日に会合を開き、減産合意の延長について協議する。[nL4N2DI07G]
またこれとは別に、OPEC筋が先にロイターに明らかにしたところによると、OPECプラスは、6日か7日に閣僚級会合を開いて生産方針を決定することを暫定的に検討している。イラクなど減産合意を順守していない国が取り組み強化を約束したという。[nL4N2DH43Z]
OANDAのシニア市場アナリスト、エドワード・モヤ氏は、原油価格は6週連続の上昇に向かっているものの、上昇ペースは鈍化したと指摘。イラクが減産を完全に順守する可能性について、トレーダが疑問視していることが背景にあると述べた。
同氏は「減産が3カ月延長される可能性は依然としてあるが、7月以降も高水準の減産順守が続くかどうかについてエネルギートレーダーはかなり懐疑的とみられる」と語った。
ANZリサーチは、リポートで「大幅な減産の延長で合意に至らないだけでなく、合意を上回る減産を実施している一部の産油国が減産ペースを緩和する可能性があるとの懸念が高まっている。そうなれば結果的に数週間のうちに供給が拡大するだろう」と話した。
*内容を更新しました。