[シンガポール 8日 ロイター] - 8日序盤の原油先物は2%超上昇し、3カ月ぶり高値を付けた。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が現行水準での協調減産を7月末まで延長することで合意したのを受けた。
北海ブレント原油先物 (LCOc1)は一時、1バレル=43.41ドルまで上昇。0000GMT(日本時間午前9時00分)時点では1.02ドル(2.4%)高の43.32ドル。米WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物 (CLc1)は0.83ドル(2.1%)高の1バレル=40.38ドル。双方ともに3月6日以来の高値。
ただ、イラクやナイジェリアといったOPEC加盟国間の合意を巡るコンプライアンス問題は残っている。
OPECプラスは、5月、6月に割り当て量よりも多く原油を生産したナイジェリアとイラクなどに対しては、7月ー9月にその分を含めた減産を求める。
RBCキャピタル・マーケッツのグローバル商品戦略部門責任者、ヘリマ・クロフト氏は「イラクやナイジェリアといった合意から外れた生産国は100%順守とアンダーパフォーマンス分の穴埋めを約束したものの、夏季にわたって一定のコミットメント問題を起こし続ける公算が大きいとわれわれは依然考えている」とした。