[メルボルン 19日 ロイター] - アジア時間の原油先物は上昇。石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」が減産合意を順守する意向を示したことや、大手石油商社2社が需要の回復を報告したことが好感されている。
0101GMT(日本時間午前10時01分)現在、WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物 (CLc1)は0.14ドル(0.4%)高の1バレル=38.98ドル。北海ブレント先物 (LCOc1)は0.07ドル(0.2%)高の41.58ドル。
WTIと北海ブレントは前日2%前後値上がりした。
OPECプラスの合同閣僚監視委員会(JMMC)は、イラクやカザフスタンなどに対し一段の減産順守を要請。両国は5月の協調減産未達分を7─9月に達成する計画を提示したという。
ブルームバーグによると、大手石油商社のビトルとトラフィグラは今月に入り石油需要が回復していると指摘。ANZリサーチによると、この報道も支援材料になっている。
ただ、CMCマーケッツのチーフストラテジスト、マイケル・マッカーシー氏は、取引量が少なく、市場参加者は今後の大幅な上昇に自信を持てていないとの見方を示した。
テクニカル面では、WTIは40-41ドルの間に強い上値抵抗線がある。この水準に値上がりすれば、生産を再開する米国の生産者が増えるとみられ「積極的な買いを抑制する要因になっている」という。