[モスクワ/ロンドン/ドバイ 17日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)にロシアなど非加盟国を加えた「OPECプラス」は、原油相場がさらに値下がりした場合、10月に臨時会合を開く可能性がある。複数の関係筋が17日、サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相の発言として明らかにした。
OPECプラスはこの日、共同閣僚監視委員会(JMMC)の会合を開催。アブドルアジズ氏は、世界経済の不確実性を背景に原油が値下がりする中、各国に減産のさらなる順守を要求。「完全な順守は慈善行為ではなく、各メンバー国の利益を最大化する集団的な取り組みにおいて必要不可欠だ」と述べた。
同氏は会見で、OPECプラスの次なる措置について聞かれ、「この市場でギャンブルする者は誰であろうと、地獄のような苦しみを味わうにようにするつもりだ」と述べ、投機筋に警告。原油市場の問題に対処するため、先手を打って行動すると強調した。
委員会は、現行の日量770万バレル(世界需要の8%相当)の減産方針を据え置くよう勧告。ただ、関係筋らによると、イラク、ナイジェリア、アラブ首長国連邦(UAE)などに対しては、過剰生産を補うためにさらに削減するよう求める方針で、そのための調整期間を11月まで延長する可能性もある。
臨時会合の可能性が伝えられ、北海ブレント原油先物 (LCOc1)は3%上昇し、1バレル=43ドルを上回った。
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