[リマ 7日 ロイター] - 南米ペルーで6日に投票が行われた大統領選決選投票でわずかにリードしている急進左派のペドロ・カスティジョ氏は7日、自身が当選した場合、中央銀行の独立性を尊重すると表明した。左派候補のリードに対する市場の警戒感を和らげる狙いがあるとみられる。
開票率約96%の段階で、得票率はカスティジョ氏が50.26%、アルベルト・フジモリ元大統領の長女で中道右派のケイコ・フジモリ氏が49.74%。
カスティジョ氏は声明を発表し、自身の経済計画は過去10年のペルーの急成長をけん引してきた市場経済を尊重するものになると強調。
同氏の陣営は「われわれの経済計画では国有化、収用、預金没収、為替統制、物価統制、輸入禁止を検討していないと改めて表明する」とした。
カスティジョ氏は以前、憲法や鉱業法の改正を目指す方針を打ち出し、銅生産会社や国内金融市場に不安が広がっていた。
7日の声明では最も極端な政策を排除したものの、国民の医療と教育を保障するための財源は「鉱業の税改革」で賄う考えを示した。