[ベルリン 3日 ロイター] - IHSマークイットが3日発表した2月の独サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値は55.8と、前月の52.2から上昇した。速報値の56.6からは下方修正された。
需要が拡大した。新型コロナウイルス関連の封鎖措置の解除が始まったことが寄与した。ただ、ウクライナ情勢の緊迫化で3月の見通しは不透明になっている。
製造業とサービス業を合わせた総合PMI改定値は55.6と、前月の53.8から上昇。昨年8月以来の高水準となった。速報値の56.2からは下方修正された。
IHSマークイットのアソシエイト・エコノミクス・ディレクター、フィル・スミス氏は「サービス経済で再び多くの雇用が創出されたことを受け、労働市場全体が2月にさらに改善した」と指摘。
「ただ、今回の調査はロシアのウクライナ侵攻前のムードを捉えたもので、成長見通しには下振れリスクがある」とし、インフレ圧力が依然として「不快なほど高い」と述べた。
最近のエネルギー価格の動向と新たな供給混乱のリスクを踏まえると、物価は長期間高止まりする公算が大きいという。