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原油や商品価格の高騰、世界GDP4%超の損害=トラフィグラ

発行済 2022-03-10 11:06
更新済 2022-03-10 11:10
© Reuters. 商品取引大手トラフィグラは9日、ロシアのウクライナ侵攻を受けたコモディティー(商品)価格の高騰は、少なくとも世界の総生産(GDP)の4%に相当する損害を与える可能性がある

[ロンドン 9日 ロイター] - 商品取引大手トラフィグラは9日、ロシアのウクライナ侵攻を受けたコモディティー(商品)価格の高騰は、少なくとも世界の総生産(GDP)の4%に相当する損害を与える可能性があるとの見方を示した。

原油価格は侵攻前にすでに1バレル=150ドルまでの上昇が予想されていたが、迅速にロシア産原油分を埋め合わせることが難しいため、価格はさらに上昇する可能性がある。チーフエコノミストのサード・ラヒム氏が語った。

アナリストの間では、現在1ドル=122ドルで取引されている原油価が200ドルあるいはそれ以上に上昇するとの声がある。

© Reuters. 商品取引大手トラフィグラは9日、ロシアのウクライナ侵攻を受けたコモディティー(商品)価格の高騰は、少なくとも世界の総生産(GDP)の4%に相当する損害を与える可能性があるとの見方を示した。写真は、米テキサス州の原油戦略備蓄の施設内の様子。2016年7月9日に撮影。(2022年 ロイター/Richard Carson)

米国はロシア産原油の輸入の禁止、英国も段階的な削減を発表した。

ラヒム氏は、「価格が1バレル当たり100ドル上昇し、その水準が1年間続いた場合、世界のGDPの3.5─4%が影響を受ける」と指摘。小麦や食料の価格も上昇しており、影響はさらに大きくなると警告した。

また、これが在庫、柔軟な生産能力、配送能力という点で最悪の状況で起こっていると付け加えた。

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