[ジャカルタ 10日 ロイター] - インドネシアのルトフィ貿易相は10日、国内のパーム油価格は海外市場に左右されるべきではないと述べ、輸出規制の強化を支持する考えを示した。
インドネシアは9日、企業に対し10日から輸出予定の30%を国内で販売しなければならないと発表して市場に衝撃を与えた。これまでの20%から引き上げた。これを受け指標となるマレーシアの価格は10%急騰した。
マレーシアの指標価格は昨年30%上昇している。主要生産国であるインドネシアとマレーシアの生産鈍化と、感染症流行からの回復による需要回復が背景。
インドネシアでは国際価格上昇を受け食用油が年明けに40%上昇し、1月下旬に輸出制限が打ち出された。
これを受けてマレーシアの価格はさらに上昇し、年初からの上昇率は50%に達した。
ルトフィ貿易相は10日、「海外市場と国内市場の価格を分けたいと考えている。インドネシアの製品が世界経済の柱の一部になっても、世界に左右されることにはならない」と述べた。
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