[ハンブルク 11日 ロイター] - ドイツのオズデミル農相は11日、ウクライナ情勢の緊迫化で食料品が品薄になり価格が高騰していることについて、輸入制限を導入せず、開かれた食料市場を維持するべきだと述べた。
特に途上国への供給を重視する必要があるとしている。ドイツのテレビ局ZDFに述べた。
食料品の価格高騰を受けて、国内の食料を確保するため、輸出制限を発表する国が増えている。
ドイツは、主要7カ国(G7)農相会合を11日にオンラインで開催する。ロシアのウクライナ侵攻による世界の食料安保への影響や食品市況の安定化策について話し合う見通し。
同相は「入手できる穀物は手の届く価格で公正に入手できるようにする必要がある」と発言。途上国の食料不足と価格高騰を懸念していると述べた。
多くの国がロシアとウクライナからの供給に依存しており、国連の人道支援組織である世界食糧計画(WFP)は、供給量の半分を両国から調達しているという。