[ベンガルール 11日 ロイター] - 米国時間の原油先物は上昇した。ロシア側の要求により2015年のイラン核合意再建に向けた協議が一時的に中断し、合意に至らない可能性が出てきたことから供給懸念が広がった。
清算値は、北海ブレント先物が3.34ドル(3.1%)高の1バレル=112.67ドル。一時107.13ドルまで下落した。米WTI先物は3.31ドル(3.1%)高の109.33ドル。この日の安値は104.48ドルだった。
UBSのアナリストは「イラン核合意を巡る協議の保留は市場を支援する一因だ。市場参加者はロシアの輸出データを注視し、供給がどの程度途絶えているか把握するだろう」と述べた。
一方、原油先物は週間で昨年11月以降で最大の下げとなった。一部の産油国が供給を増やす可能性を示唆したことで、ロシアのウクライナ侵攻を背景とする原油供給を巡る懸念が後退した。