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ロシア石油・製品、日量300万バレル供給されない可能性=IEA

発行済 2022-03-16 20:05
更新済 2022-03-16 20:09
© Reuters. 国際エネルギー機関(IEA)は16日、ウクライナ侵攻に伴う制裁の影響で4月以降に日量300万バレルのロシアの石油・石油製品が市場に出回らなくなる可能性があるとの見方を示し

[ロンドン 16日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は16日、ウクライナ侵攻に伴う制裁の影響で4月以降に日量300万バレルのロシアの石油・石油製品が市場に出回らなくなる可能性があるとの見方を示した。

月報でIEAは、コモディティー(商品)価格の上昇とロシアへの制裁が世界の経済成長をかなり押し下げ、インフレに影響を及ぼすと予想。「(ロシアから)原油が日量150万バレル、製品が日量100万バレルと、あわせて250万バレル減少を予想している」とした。

ロシア国内の石油製品需要の減少も予測。IEAは「禁止措置や世論の非難が拡大すれば、減少幅はさらに拡大する可能性がある」とした。

ロシアの1日あたり原油・製品輸出量は700万─800万バレル。

IEAは、2022年第2─4・四半期の世界の石油需要予測を日量130万バレル引き下げた。通年の需要について、伸び予測を日量95万バレル引き下げて210万バレルとし、日量平均9970万バレルとなる見通し。

© Reuters. 国際エネルギー機関(IEA)は16日、ウクライナ侵攻に伴う制裁の影響で4月以降に日量300万バレルのロシアの石油・石油製品が市場に出回らなくなる可能性があるとの見方を示した。ロシアの掘削施設で2015年撮影。(2022年 ロイター/Sergei Karpukhin)

これで新型コロナウイルス流行前の水準を3年連続で下回ることになる。IEAは従来、22年の回復を見込んでいた。

IEAは米国やカナダなどの増産が世界の供給不足を解消するとは見ておらず、第2・四半期の供給不足は日量70万バレルになるとした。

1月の経済協力開発機構(OECD)諸国の備蓄水準は14年4月以来の低水準になったという。

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