[ワシントン 16日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領の経済顧問が、米国企業のロシア産石油取引を一切停止するようホワイトハウスに要請したほか、西側の石油・ガス会社にロシア産石油の取り扱いをやめるよう求めた。米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が16日に伝えた。
同紙によると、顧問のオレグ・ウステンコ氏はインタビューで、企業は独立した会計士を雇い、ロシアの石油が船に積まれていないことを確認すべきだと発言。「われわれは完全な禁輸とボイコットを必要としている。ロシアの港は全て閉鎖されなければならない」と語った。
米政権の制限措置はロシアの港から同国の石油などを他国へ輸送することを禁じていない、と同紙は指摘。ウステンコ氏は西側の制裁の精神に反していると述べたという。
その上で、ホワイトハウスはロシアの石油やガスの輸出を目的地に関係なく米国企業が取り扱うことを禁止すべきと付け加えた。
米国家安全保障会議(NSC)の報道官はNYTに対し、米国にはロシアのエネルギーを禁止するための資源があるが、米国の同盟国やパートナーの全てが今すぐそれをできるわけではないと述べた。