[ドバイ/米大統領専用機上 23日 ロイター] - イランのアミラブドラヒアン外相は23日、主要国との核合意再建交渉はこれまでで最も合意に近付いたとの見方を示した。
シリアの首都ダマスカスでの記者会見で「米国が現実的に行動すれば、核合意の共同委員会当事国の外相がウィーンに集結し、最終合意をまとめられる」と述べた。
一方、サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は同日、ブリュッセルに向かう米大統領専用機上で記者団に、米国と同盟諸国はイラン核合意交渉で進展を遂げたが、まだ争点が残っており、解決するかどうかは不明だと述べた。ただ、同盟諸国はイランの核開発に再び制限をかけるための外交努力を続けているとした。
核合意交渉は大詰めを迎えていたが、ロシアがウクライナ侵攻によって欧米が発動した対ロ制裁がイランとロシアの貿易取引に適用されない保証を要求したことが合意への気運に水を差した。
アミラブドラヒアン氏は、欧州連合(EU)の仲介で最終合意に向けた最新の提案を米国に行ったと説明。「われわれがレッドライン(越えてはならない一線)を越えることはないと米側には改めて説明した」と語った。