[ドバイ 29日 ロイター] - サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)のエネルギー相は29日、原油市場の均衡化に向けて役割を果たしてきたと主張した。
UAEのマズルーイ・エネルギー相は業界のイベントで「われわれには一つの使命があり、それは市場を安定させることだ」と語った。
ロシアのウクライナ侵攻と、ロシア産原油の輸出減少につながる西側による対ロ制裁を受けて、原油価格には上昇圧力がかかっており、消費国からは石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」に追加増産を求める声が上がっている。
マズルーイ氏は、できる限り多くの量を生産するよう、OPECプラスは努力していると述べた。
サウジのアブドルアジズ・エネルギー相は、ロシアは日量ベースで世界の消費量のおよそ10%に相当する原油を生産していると指摘。原油供給が脅かされれば、世界経済が打撃を受けることになると述べた。