[ストックホルム/ヘルシンキ 13日 ロイター] - フィンランドのマリン首相は13日、ロシアによるウクライナ侵攻を受け状況が完全に変わったとの認識を示し、北大西洋条約機構(NATO)に加盟を申請するか「数カ月以内でなく、数週間以内」に決定すると述べた。
フィンランドはロシアと1300キロの国境を共有。隣国のスウェーデンと共にNATOと緊密に連携しているが、加盟はしていない。
マリン首相は訪問先のストックホルムで行った共同記者会見で「ロシアのあらゆる行動に対して備える必要がある」と述べ、集団安全保障を定めたNATO条約第5条の下で安全保障を確保する以外に方法はないとの考えを表明。「(NATOの)パートナーであることと加盟国であることの違いは明確だ」と述べた。
その上で「決定する時期について明言しない」としながらも、「数カ月ではなく数週間以内に」迅速に決定すると語った。
フィンランドではNATO加盟に対する支持が高まっており、民間放送局MTVがこのほど実施した世論調査では回答者の68%が支持を表明。反対したのは12%にとどまった。