[キーウ(キエフ) 11日 ロイター] - ウクライナ軍は11日も東部ハリコフ州で反撃を続け、国境から数キロメートルの地点までロシア軍を撤退させた。戦闘の勢いが変化する可能性がある。
ウクライナ軍はここ数日、第2の都市ハリコフ市の北方と東方で反撃を行っていたが、ウクライナ軍関係筋によると、11日朝の時点でロシアとの国境から数キロの地点まで軍を進めた。これまでロシア軍は国境から約40キロの地点にあるハリコフ市の郊外まで迫っていた。
ウクライナ軍は11日夕、ハリコフ北方の幹線道路沿いのピトムニクを奪還したと表明。さらに東方にあるドネツ川のほとりのルビージュネ村も奪還したとみられている。
ゼレンスキー大統領は、ウクライナ軍が進軍したことでハリコフ市はロシア軍の砲撃の射程圏から外れたと表明。ウクライナ軍はロシア軍が4月初めに首都キーウ(キエフ)近郊から撤退してから最も速いペースで進軍しており、こうしたペースが維持されれば、ロシア軍の供給ラインが断たれる可能性がある。
一方、ロシア軍はウクライナ南東部マリウポリのアゾフスターリ製鉄所に対する攻撃を継続。製鉄所に立てこもって応戦しているウクライナ軍側の部隊「アゾフ連隊」は、ロシア軍の爆撃は続いているとしている。
ウクライナのベレシュチュク副首相は、ロシアの捕虜とアゾフスターリ製鉄所の負傷兵を交換することを模索していると明らかにした。
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