[リオデジャネイロ 11日 ロイター] - ブラジルのボルソナロ大統領は11日、アルブケルケ鉱業・エネルギー相を更迭し、後任に経済省高官のアドルフォ・サクシダ氏が就任した。大統領は国営石油会社ペトロブラスによる燃料値上げに反発しており、政治の混乱を招いている。
3人の関係者によると、アルブケルケ氏はペトロブラスの価格決定の仕組み変更と大規模な燃料補助金導入を求める圧力に抵抗したため、解任された。
ペトロブラスは9日、大統領の意向に反し、ディーゼル価格の9%引き上げを発表。国際価格と連動させる方針に沿っていると説明した。
サクシダ氏は就任後初の記者会見で、ペトロブラスの民営化について調査を要請する考えを表明した。
ボルソナロ氏は4月にペトロブラスの最高経営責任者(CEO)を更迭したが、後任に選んだジョゼ・マウロ・コエリョ氏も市場原理に基づく現行の価格決定方針を強く支持している。