[ワシントン 13日 ロイター] - マレーシアのアズミン・アリ貿易産業相は13日、ロイターのインタビューに応じ、米国が提唱するインド太平洋経済枠組み(IPEF)は歓迎すべき構想としながらも、既に発効した地域的な包括的経済連携(RCEP)の方が外国企業の投資誘致で即座に大きな機会を見込めるとの認識を示した。
RCEPにより企業は、マレーシアを拠点に世界の人口の3分の1を占める経済圏にアクセスできるようになると強調。
「大手企業にはマレーシアをゲートウェイ(玄関口)として活用してより広範な市場に浸透を目指し、輸出製品に関する低関税も享受してほしい」と語った。
RCEPには東南アジア諸国連合(ASEAN)各国、中国、日本、オーストラリアなど15カ国が参加。
同相はまた、IPEFは米国が2017年に離脱した環太平洋経済連携協定(TPP)の新バージョンという位置付けではないと強調。ただ、米国と初めての正式な経済対話の枠組みになると語った。
また、マレーシアはIPEFのどの分野に参加するのかについて決定する必要があると述べた。