[16日 ロイター] - ロシア外務省は16日、西側諸国と主要7カ国(G7)によるロシアを孤立化させようとする動きにより、世界的な食料事情が悪化しているとの見解を示した。
G7外相は14日、ロシアを経済・政治的に一段と孤立させるとともに、ウクライナへ軍事支援を継続する方針を示した。同時に、ロシアのウクライナ軍事侵攻を受けた世界的な食料供給問題への対応も表明した。
ロシア外務省はウェブサイトに掲載した声明で「経済、財政、物流の面でロシアを長年の国際協力から切り離そうとする試みにより、経済危機と食料危機は悪化する」とし、「G7を中心とする西側諸国の一方的な行動で、世界市場に食料を供給するための物流と金融の流れの断絶という問題が悪化した」と指摘した。
ロシアによるウクライナ侵攻前は、両国の小麦生産量は世界の約29%を占めていた。