[ブリュッセル 16日 ロイター] - 欧州連合(EU)の欧州委員会は、対ロシア制裁に抵触することなく域内企業がロシア産ガスを購入する方法について新たな指針を発表した。ロイターが資料を確認した。
欧州委員会は先月、域内企業がEUのロシア制裁に抵触せずにロシア産ガスの購入代金を支払うことは可能だろうが、一定の条件を満たす場合に限られると各国に伝えていた。
EU加盟国間で13日に共有された最新の指針によると、EUの制裁措置は企業が指定銀行に口座を開くことを妨げず、企業はロシアのガス代金を支払えるとしている。ただし、既存契約で合意した通貨で支払い、その通貨の支払いが完了した時点で取引完了を宣言する場合に限るという従来の勧告を再確認した。
域内企業がロシアの大手ガス会社ガスプロムと結んでいる供給契約のほぼ全てはユーロまたはドル建て決済となっている。
ロシア国営ガスプロムは先月、通貨ルーブルでの代金支払いに応じなかったとして、ポーランドとブルガリアへの天然ガス供給を止めた。
複数のEU加盟国政府と輸入業者はガス購入を継続できるかどうかについて、欧州委員会にさらに明確にするよう求めていた。