[ロンドン 16日 ロイター] - コンサルティング会社メタルズ・フォーカスは16日、パラジウムとロジウムの市場が今年、供給不足に陥るとの見通しを示した。プラチナ市場も余剰が減る見込みという。需要の回復と供給の減少が背景。
自動車メーカーの間で、3貴金属の需要が拡大する見通し。自動車メーカーは半導体不足で減産していたが、問題が解消されつつあるという。
供給面では、パラジウムとプラチナの主要生産国であるロシアのウクライナ侵攻で低迷する可能性がある。南アフリカの生産も減少する見通し。
物流の問題や自動車のスクラップ原料の不足も、供給を妨げる要因になるとみられている。
パラジウムは今年52万1000オンスの供給不足となる見込み。今年の平均価格の予想は1オンス=2290ドル。
プラチナ市場の余剰は今年47万7000オンスとなる見込み。今年の平均価格の予想は1オンス=990ドル。
ロジウムは今年3万オンスの供給不足となる見込み。今年の平均価格の予想は1オンス=1万7750ドル。