[27日 ロイター] - バンク・オブ・アメリカ(BofA)グローバル・リサーチは27日、ロシアの石油輸出が急減すれば、ブレント原油は1バレル=150ドルを超えて上昇する可能性があると指摘した。
ブレント原油は現在、1バレル=120ドル弱の水準にある。
BofAグローバル・リサーチは「120ドルの目標が視野に入ってきた今、ロシアの石油輸出が急激に縮小すれば、150ドルを大きく上回る可能性がある」と述べた。
同社はブレント価格の平均を2022年が104.48ドル、23年は100ドルと予想。供給問題が続いているため、22年に石油需要が新型コロナウイルスのパンデミック前の水準に回復するとは予想していない。
「今年、供給を主な要因に価格が30ドル上昇したことで、需要が日量150万バレル減少し、コロナ前の水準への回復が阻まれた」と指摘した。
また、ロシアの生産が日量1000万バレル付近に維持され、石油輸出国機構(OPEC)プラスの供給が増加すれば、来年の需要はコロナ前の水準に近づく可能性があるとした。