[ストックホルム 1日 ロイター] - 国連のグテレス事務総長は1日、ウクライナ戦争に起因する食糧危機の解消に希望を持っているとしながらも、穀物などの輸送面での障害除去に向けた合意はまだ先だと述べた。
ロシアのウクライナ侵攻は穀物や食用油などの価格高騰を招き、世界的な食糧危機に拍車をかけた。ロシアとウクライナは世界の小麦供給量の約3分の1を占めているほか、ロシアは肥料、ウクライナはトウモロコシやひまわり油の主要輸出国でもある。
グテレス氏はスウェーデンのアンデション首相との共同会見で、「進捗はしているが、まだまだだ。全てが相互に関連しており、交渉を難しくしている」と述べた。
ロシア軍がウクライナの黒海沿岸の港湾を事実上封鎖しているため、ロシアの侵攻以来ウクライナの穀物輸出は停滞している。