[メルボルン 2日 ロイター] - ボーウェン豪エネルギー相は2日、電力・ガス卸売価格が急騰していることを受け、安価なエネルギー供給確保に向けあらゆる措置を講じる考えを示した。
豪エネルギー市場オペレーターは今週、寒波による暖房需要の増加などを受けてガスの卸売価格に上限を設定し、供給拡大の仕組みを発動した。
政府はこのほか、東海岸のLNG(液化天然ガス)サプライヤーの輸出を制限し一部を国内向けに回す「国内ガス安全保障メカニズム」と呼ばれる制度も発動できる。
だがボーウェン氏は、同制度の利用には年次見直しが必要で1月1日まで実施されないため、現在のガス供給不足の緩和にはつながらないとの見方を示した。
政府はいかなる選択肢も排除しないとした一方、来週にエネルギー規制当局の見解を聞いた上で対応を決定すると述べた。