[2日 ロイター] - ロシアのノバク副首相は2日、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」が増産ペース拡大で合意したことについて、季節要因による需要の高まりに対応する上で一助になるとし、歓迎する考えを表明した。
ノバク副首相は国営テレビに対し、ロシアの石油生産が3、4月に減少した後、5月に回復を始めたと説明。「生産の回復は6月にピークに達するだろう」とし、OPECプラスとの協力継続が「効果的」と強調した。
欧州連合(EU)によるロシア産石油の禁輸措置については「政治的」と批判し、ロシアは欧州以外の市場で石油を販売する方策を見いだすと言明した。
さらに、ロシア産石油禁輸の決定で「欧州の消費者がまず打撃を受けるだろう。石油価格だけでなく、石油製品の価格も上昇している。EUで大規模な石油製品の不足が発生する可能性を排除しない」と警告した。