[メルボルン 3日 ロイター] - アジア時間の原油先物はほぼ変わらず。前日に上昇した水準付近を維持している。石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」がロシアの生産減少を補うのに十分な増産を行えないとの疑念が背景。
0112GMT(日本時間午前10時12分)時点で、米WTI原油先物は0.01ドル高の1バレル=116.88ドル。北海ブレント先物は0.07ドル高の1バレル=117.68ドル。
OPECプラスは2日の閣僚級会合で、増産ペースを拡大することで合意。以前に合意していた日量43万2000バレルから7月の増産枠を64万8000バレルに引き上げ、8月も7月と同水準の増産ペースを維持する計画だが、逼迫する市場にとって十分ではないとみられている。
ロシアが石油生産協定にとどまり、アンゴラやナイジェリアなどが既存の目標を達成できていないことから、アナリストは供給量の拡大は発表よりも少なくなる可能性があると指摘する。
ANZリサーチのアナリストはリサーチノートで「ロシアが(協定に)とどまったことは、OPECプラスの生産がこのわずかな増産枠拡大さえにも引き続き苦戦することを示唆している」と述べた。