[リマ 2日 ロイター] - ペルーの世界最大級の銅鉱ラスバンバスを運営する中国資源大手MMG(五鉱資源)が、労働者約3000人を操業停止長期化の理由で解雇した。政府に対処を求めた労組代表の書簡をロイターが確認した。
ラスバンバス鉱山は、近隣のアンデスの先住民らが地元への利益配分を要求して抗議活動を展開。4月から一部活動家が銅鉱の敷地内に入って座り込みを継続し、操業が40日間以上、停止したままになっている。
書簡によると解雇された3000人は銅鉱へのサービス業務に従事する委託契約労働者で、ほかに数百人の直接雇用の鉱山労働者も解雇された。
首都リマなどでは2日朝、こうした鉱山労働者らが街頭で抗議デモを展開した。
MGMの開示文書によると、ペルーでの直接雇用は約2700人、第三者の会社を通じた委託契約は約6000人。
ペルーの急進左派カスティジョ政権はラスバンバス銅山の問題で先住民グループと会社側の仲裁を繰り返し試みているが成功していない。