[17日 ロイター] - 米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は17日、FRBが14─15日の連邦公開市場委員会(FOMC)で75ベーシスポイント(bp)の利上げを決めたことを支持し、7月にも同規模の利上げを支持する可能性があると述べた。一方、拙速な利上げには「慎重」であるべきだとも述べた。
同総裁はミネアポリス地区連銀のウェブサイトに掲載されたエッセイで「賢明な戦略とは、7月の会合後もインフレ率が2%に低下するまで50bpの利上げを続けることかも知れない」と記述。「長期実質金利を上昇させるために着実なアプローチを取ることは、物価安定の回復に向け、必要以上の引き締めを避けつつ十分な引き締めを行うことにつながる」と述べた。
また、供給ショックが治まれば金利をそれほど高水準にまで引き上げる必要はなくなる可能性があるとも指摘。インフレ率が高止まりし供給面の問題が改善しない場合は、現在の見通し以上に利上げを継続する必要が生じるとしながらも、2024年には金融政策をいくぶん「緩和」できるとの見通しを示した。