[東京 23日 ロイター] - アジア時間序盤の原油先物は2%安と続落している。米国の積極的な利上げがリセッション(景気後退)を引き起こし、燃料需要が減少すると懸念されている。
0031GMT(日本時間午前9時31分)時点で、米WTI先物は2.39ドル(2.3%)安の1バレル=103.80ドル。北海ブレント先物は2.24ドル(2.0%)安の109.50ドル。
両指標は22日に約3%下落し、5月中旬以来の安値を付けた。
フジトミの斎藤和彦チーフアナリストは、米欧のヘッジファンドが第2・四半期末を前にポジションを縮小していることも投資家心理を冷やしていると指摘。7月4日の米祝日を前にWTIが100ドルを割り込む可能性があると予測した。
バイデン米大統領は22日、連邦ガソリン税の3カ月停止を議会に要請した。記録的な価格高騰に対処する。
斎藤氏によると、このニュースにより石油製品価格は一時的に上昇したものの、その後、ガソリン税が停止されても小売価格は高止まりし、需要喚起は難しいとの見方が示された。